発達障害の原因が妊娠中の母親にあるって本当?

妊娠中 母親

最近では、自身が発達障害であることを公表する芸能人や著名人も現れ、以前より関心が高まっているように感じます。

そんな中、発達障害の原因が妊娠中の母親の生活環境にある、という話をよく耳にします。

果たしてそれは本当なのでしょうか。

というのも、いつか私も妻との間に子供が出来た時に、自分の子供が発達障害を抱えて生まれてくる可能性はゼロとは言い切れません。

やはり、出来ることなら健康な体で生まれてきてほしいですから、発達障害になる原因や、もし防ぐ方法があるのなら知っておきたいと思いました。

私なりに調べた結果をシェアしていきたいと思いますので、参考にしていただけたら幸いです。

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発達障害の原因

まず、発達障害の原因についてですが、「発達障害の原因分子を発見した」、という所まで研究は進んでいるようですが、その発症の仕組みについては未だ医学的に解明されていない、とのことでした。

参考 発達障害の原因がわかった?!話題の研究チームに詳細を聞いてきた

この、まだ原因がはっきりしていない、という現状から、遺伝だとか、親の育て方の問題だとか、色んな説や憶測が蔓延しているような気もします。

ですが、少なくとも「親のしつけや育て方が悪い」、「愛情をたっぷり注いであげなかったからだ」、「本人の努力が足りていない」などという考えはすでに医学的に否定されていて、今となっては古い(というか無知な?)発言です。

発達障害は生まれつきの脳機能障害であり、先天的なものだからです。

結論として、現在の医学的見解は、「発達障害は、遺伝的な要因と環境要因が複雑に絡み合って発症する」ということらしいのです。

この説明を読んでもわかる通り、結局よくわかっていない、ということですね。

妊娠中の母親の影響は?

では、妊娠中の母親の影響はないのでしょうか。

赤ちゃんは母親のお腹の中で育ちますから、その成長過程の中で何か問題が起きることもあるのではないか、と、私のような素人は考えてしまいます。

先ほども記した通り、根本的な原因ははっきりとわかっていないわけですが、子供が発達障害になる可能性を高める事柄はやはりあるようなので、紹介していきます。

たばこ、お酒

“活性酸素”にさらされることによって、胎児の脳神経が破壊されてしまいます。

その活性酸素を増やしてしまう代表的な例が「喫煙」、そして「飲酒」です。

妊娠中のお酒とたばこは厳禁です。

母親本人がたばこを吸わないにしても、父親や友人など頻繁に会う人が喫煙者であれば副流煙を吸ってしまうことも多々あるでしょうから、周りも気を付けなければなりません。

また、出産後であっても、母親がたばこを吸えば母乳にニコチンが、お酒を飲めばアルコールが含まれるわけです。

子供のことを考えると絶対に避けなければなりませんね。

くすり

妊娠中に服薬すると、その種類や量によっては胎児に影響を及ぼし、発達障害になる可能性も出てくるそうです。

参考 妊婦さんに知ってほしい話 | からだとくすりのはなし | 中外製薬

薬によっては胎児の血液にまで届いてしまうことがあります。

まだ未発達の胎児はその薬を排泄できません。

特に妊娠初期は要注意です。

妊娠中に安易に市販薬を過剰に摂取してしまったりしないように、しっかりと医師に相談することが大事ですね。

水銀

これも薬と一緒で、胎児は水銀を体外に排泄することができず、その水銀が成長に悪影響を及ぼすと言われています。

日本人の平均摂取量ではそこまで心配する必要はないらしいのですが、お魚が好きで普段から大量摂取している方は注意が必要です。

水銀は食物連鎖によって小さい魚より大きい魚へと蓄積されていきます。

マグロなどがお好きな方も多いと思いますので、一度食事内容を振り返ってみることをおすすめします。

参考 妊婦の方々へ~魚介類の摂取と水銀に関する注意事項~

ストレス

ストレスは赤ちゃんの成長に欠かせないビタミンを大量に消費してしまいます。

高齢出産、不妊治療

高齢出産。そして意外にも「不妊治療(顕微授精)で生まれた子供は、そうでない子供に比べて自閉症スペクトラム障害になるリスクが2倍になる」、といった内容のニュース記事も見ました。

その記事を書いていたジャーナリスト、草薙厚子さんの書籍がこちらです。


本当は怖い不妊治療 (SB新書) [ 草薙 厚子 ]

リスクを知らずに不妊治療を受けるなんて恐怖しかありません。

不妊治療を考えている、あるいは今実際に行っているという方は、現代の日本の不妊治療の現実を知っておくべきです。

参考 不妊治療と、子どもの発達障害リスク…日本では知らされない大問題

補足:不妊治療がダメだ、ということではなく、そのリスクも知った上で判断することが必要だと思っています。

調べてみてわかったことは以上です。

不妊治療のこと意外は、何も驚くことはなく、容易に想像できる事柄でしたね。

まとめ

発達障害の遺伝的要因はコントロールできませんが、環境要因はある程度避けることはできます。

絶対ではありませんが、気を付けられることは多々あります。

以下、まとめてみましょう。

  • 妊娠中、授乳中の飲酒、喫煙は厳禁
  • 食品添加物が多く含まれている食べ物(コンビニ弁当屋やファーストフード、冷凍食品等)、水銀を多く含む魚介類の大量摂取は控える。
  • ビタミン・ミネラルといった栄養素が不足しないようバランスのとれた食事を心がける(なるべく無農薬で放射能検査済みの食材)

といってもつわりもあるし栄養管理がなかなか難しい、ということで最近流行っているのが 「葉酸サプリ」ですね。

品質にさえこだわれば、こういうものに頼るのもアリだと思います。

個人的な見解

気を付けなければならないのは、妊娠に気が付かず、飲酒や喫煙を続けてしまったケースです。

最近では「授かり婚」という言葉も定着してきました。

気づいた時には遅かった…、では済まされません。

一生を共にしたいと思うパートナーがいるのであれば、これから生まれてくる赤ちゃんのためにも、妊娠してから、ではなく、普段から生活習慣を気を付けていきたいものです。

…と、ここまで妊娠中の母親の影響について語ってきましたが、私個人としては母親だけの問題ではないと思っています。

DNAに損傷があるなど、男性の精子に問題がある可能性だって十分あるわけです。

現に、父親の高齢化で子供の自閉症のリスクが上がる、ということも言われています。

全て母親に責任を押し付けるのではなく、男性側も普段の生活習慣を見直す必要がありますね。

また、妊娠中の女性はホルモンバランスが崩れ、うつっぽくなってしまったり精神的にもつらい時期なので、父親のケアも非常に重要であると強く感じました。

最後に

最後にお伝えしたいのは、子供が発達障害だからといって、母親が妊娠中に不摂生な生活をしていた、などとは決めつけないでいただきたい、ということです。

妊娠中の生活環境はあくまで可能性を高める要因の一つであり、発達障害の絶対的な原因ではありません。

このことで苦しんでおられる方もたくさんいらっしゃいますし、そういった方を更に苦しめたくてこの記事を書いたわけではない、ということをご理解いただきたいと思っています。

子供を授かる、その責任の重さ。そして、自分の両親に感謝です。

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